1 食に関する子供の基本的な生活習慣の状況
近年、「よく体を動かし、よく食べ、よく眠る」という、成長期の子供にとって必要不可欠といわれている基本的な生活習慣に乱れが見られ、体力、気力とともに学習意欲の低下を招く要因の一つと指摘されています。
文部科学省が小学校6年生と中学校3年生を対象に実施した令和元(2019)年度「全国学力・学習状況調査」(以下「学力調査」という。)によると、毎日、同じくらいの時刻に起きていない(「毎日、同じくらいの時刻に起きていますか」という質問に対し、「あまりしていない」及び「全くしていない」と回答)小学生の割合は8.4%、中学生の割合は7.1%、毎日、同じくらいの時刻に寝ていない(「毎日、同じくらいの時刻に寝ていますか」という質問に対し、「あまりしていない」及び「全くしていない」と回答)小学生の割合は18.6%、中学生の割合は22.0%でした。また、朝食を欠食することがある(「朝食を毎日食べていますか」という質問に対し、「あまりしていない」及び「全くしていない」と回答)小学生の割合は4.6%、中学生の割合は6.9%と、一定割合を占めていました(図表2-1-1、2-1-2、2-1-3)。
小・中学生の朝食欠食率は、一時期は減少傾向が見られたものの、近年は横ばい傾向となっています。また、「毎日、同じくらいの時刻に起きていない」、「毎日、同じくらいの時刻に寝ていない」小・中学生の割合も同様の推移が見られます(図表2-1-4、2-1-5、2-1-6)。
また、同調査の結果によると、「毎日朝食を食べている」と回答している児童生徒の方が、教科の平均正答率が高い傾向が見られます(図表2-1-7)。さらに、スポーツ庁が小学校5年生と中学校2年生を対象に実施した令和元(2019)年度「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」(以下「全国体力調査」という。)によると、毎日朝食を食べる子供ほど、体力合計点が高い傾向にあります(図表2-1-8)。
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